一般社団法人ギフテッド応援隊へ本で寄付をするなら

ギフテッドの子ども達の支援が必要な理由

ギフテッドとは、生まれつき、突出した才能を授かった人のことを言います。

そんなギフテッドの子ども達は、その能力により、他の子供より多くのことに気づく、数字や文字に強い興味を持つ、科学的・芸術的・言語的分野などに人一倍強い関心を示すなど、特徴的な能力を示す場合があります。

それらの特徴的な能力は、一律の集団指導になじまない原因となることも多く、学校教育からドロップアウトしてしまうこともしばしばあります。

ギフテッドの子供たちは、決して「完全無欠な天才」などではなく、理解とフォローの必要な子どもたちなのです。

たとえば、
知的好奇心・探求心にあふれる　⇔　興味や関心のないことに取り組めない
概念化・抽象化する能力が高い　⇔　単純作業・反復作業が嫌い
情緒豊かで高い共感能力を持つ　⇔　感情のコントロールが難しい
問題解決能力・推理力に優れる　⇔　友人関係につまずく
創造的で感性が鋭い　⇔　協調運動が苦手、感覚過敏に悩む

私たち、ギフテッド応援隊は、ギフテッドの子どもたちが自分らしさを大切にし、希望をもって成長していける環境を醸成していきたいと思っています。

ギフテッド応援隊のやりたいこと

ギフテッドの子ども達の現状を変えるため、ギフテッド応援隊では以下のことに取り組んでいきたいと思っています。

1. ギフテッド児に関わる保護者の支援
   型にはまらない彼らの成長を支えていくことは容易ではありません。 ギフテッド応援隊では、 ギフテッド児を育てる保護者のコミュニティを形成し、共に子育てについて考えています。
2. ギフテッド児のコミュニティ作り
   ギフテッド児が、安心して過ごせる居場所、得意なことや好きなことに向き合える環境、子ども同士がつながれる場づくりに取り込んでいきます。

3. 全国に活動の輪を広げ、ギフテッド児の存在を正しく知ってもらう活動
   アメリカをはじめとする多くの国では、ギフテッドに対する特別なサポートの必要性が広く認知されています。 私たちは学校や社会にも積極的に働きかけ、 日本のギフテッドの子どもたちの自分らしい生き方を応援しつづけます。

ギフテッド応援隊の今

全国の仲間とつながる
メンバー限定のSNSグループでは日々活発なやりとりが行われています。悩み相談、イベントやニュースなどの話題共有、進学に関する情報交換、日々のつぶやきなど、内容はさまざまです。わが子の秀でた面も難しい面も、素直に表現して大丈夫。 喜びや苦労を分かち合える仲間とのつながりは、一人ひとりの心の大きな支えになっています。

顔の見える居場所づくり
会員の居住するそれぞれの地域で、不定期にイベントを開催しています。

• 専門家を招いての勉強会、相談会　
• 保護者のためのお茶会　
• 遊ぼう会、親子遠足　
• 子どもたちの興味を広げチャレンジの機会を与えるワークショップ　など

ともに学び、ともに楽しめるイベントをこれからも企画していきます。 また、Zoomも活用し、全国の会員とのつながりも大切にしています。

啓発活動
公式サイトやFacebookなどを活用し、ギフテッドの理解や子育てに役立つ情報を発信しています。また一般向け・教員向けの講演会の開催、説明資料の作成など、周知・啓発のためのさまざまな取り組みを行っています。

代表のあいさつ

ギフテッド応援隊は、ギフテッドの子どもを育てる保護者のための任意団体として、2017年1月に発足しました。多くの方々の協力を得て2021年4月より一般社団法人となり、全国の会員とともにさまざまな活動を展開しています。 　

私がギフテッドという言葉に出会ったのは、10年前、わが子が10歳の頃です。当時はギフテッドに関する日本語の情報など、ほとんど手に入りませんでした。わが子がギフテッドかもしれないと考え、独りぼっちでさまよっていた私を支えてくれたのは、ギフテッドの子どもを育てている母親たちの手によるブログ記事でした。

もっと色々な情報を交換したいとの思いが次第に募り、私自身も思い切ってブログをはじめ、やがて多くの保護者とのつながりができました。インターネットの世界でやりとりしていた方々と実際に会えたときの感激は、言葉には言いあらわせません。 仲間との交流を深めるなかで、かつての自分のように孤独な子育てをしている保護者のために、安心してギフテッドのことを語り合える場をつくりたいと考えるようになりました。その思いから生まれたのが、ギフテッド応援隊です。 　

2019年8月にメディアでギフテッドの特集が組まれたことをきっかけに、ギフテッドが話題にされる機会が増え、当会の会員も急増しました。とはいえ、日本ではまだその概念が社会に根付いたとは言いがたく、教育現場においてもサポートの道筋はついていません。 現在、私たちは、発足当初の目的であった保護者のつながりの場としてだけでなく、当事者である子どもたちのコミュニティの形成、学校や社会への働きかけなど、さまざまな取り組みを行っています。  　

型にはまらない彼らの成長を支えていくには、エネルギーが必要です。もしわが子がギフテッドではないかと感じたら、それを一人で抱え込むことはありません。楽しいことも辛いことも分け合いながら、私たちと一緒に歩んでいきませんか。

ギフテッド応援隊は、子どもたちが自分のギフトを大切に、希望を持って成長できる環境をつくるため、これからも幅広く活動を続けてまいります。

今後とも益々のご支援を賜りますようお願い申し上げます。